のこぎり虫と戦う

のこぎり虫と戦う

2021年9月27日

柿の木をギャラリーに移設した直後から、幹の周辺におがくずのような汚れがあって、掃除をしたはずなのに翌朝見るとやはり細かな木くずが床に落ちていることに気づきました。大工さんによると、幹の中に害虫が巣くっていて食べかすを落としているのだとか。しかもその虫を退治するうまい方法がないらしいのです。これは困った!

困ったとはいうものの、どうすることもできず、毎日掃除機でおがくずを吸い取るしかありませんでした。ところが昨日、幹の一部を指で押さえていたスタッフのSさんが、へこむ場所を見つけたのです。樹皮の下に明らかに空洞ができています。そこで真剣に計算してみました。
のこぎり虫が(この害虫をのこぎり虫と名付けました)柿の木を食べつくすのに要する時間はいかほどか?と。

幹の大きさを12,500㎤として1日1㎤木くずにされたとすると、34年余りで消失する計算です。もちろん目の前から完全に消えてしまうのを指をくわえて眺めているほど人生は残されていませんし、たとえ2割、いや1割でも空洞化すれば、これは単なるオブジェとしてではなく壁面の一部としての役割をになっていることを考慮すれば、困った、で放置して良いはずがありません。2~3年で取り返しのつかないことになる可能性があります。戦うことにしました。

注射針のような作画用の文具を幹に差し込んで、園芸用の消毒液を流し込んでみることにしました。微々たる量しか入っていきませんが、どこかに潜んでいるはずののこぎり虫の《こめかみ》あたりへの、ジャブにはなったかと。
ま、とても勝算のない戦いです。もし害虫に詳しく有効な手段をご存じの方がおられましたら、ご一報願います。



アートギャラリー まなりや
大阪府枚方市。京阪本線 牧野駅から徒歩3分のアートギャラリー。

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