長女が旅立つ

柿の木をアートギャラリーまなりやの壁面に移設するアイデアを出してくれた長女がロンドンへ出発しました。コロナの影響で延び延びになっていた留学ですが、やっと渡航許可が出たようです。

3日前にギャラリーに来て、天井付けのスピーカーをセッティングしてくれました。レジスターも注文してくれたのですが、二つとも完全に出来上がることはありませんでした。実家でご飯を食べることも当分はなかろうと思って、壁面を移設しているギャラリーにちゃぶ台を持ち込んで、親子３人で最後の晩餐と洒落てみました。スポットライトだけの洞窟のような雰囲気の中で『お疲れさん』の乾杯をしました。

機中からギャラリーで撮った写真を送ってくれたのですが、所在なげにたたずむ父親の姿よりも、バックに掲示している心機一転という作品のタイトルに、共感を覚えたのかもしれません。長女も私も、ある種の覚悟をもって進んでいかなければなりませんから。

ちなみに『気をつけて』とメールを送った私に長女からの返信は『さらば』でした。