ミステリーは突然に
ミステリーは突然に
不審物届く
人物画教室で作画中にオイルパステルまみれの手で受け取った、握りこぶしほどの極めて軽量な宅配物が事件の発端となった。
確かに私宛の荷物なのだが、心当たりがないので自宅に持ち帰り、家内に見せると『知らない』という。
差出人の名前が不明だし、そもそも英文のため何なのか見当がつかない。きわめて軽いもので振っても音もしない。うすい印字で読みずらいのを難儀して写メに収め、ひとまず家族のグループLINEに投稿することに。高齢者の即断は、ちかごろ大きな社会問題として非難の的になりますから。
家内―海外から覚えのないtea setが届きました。誰か送ってくれましたか?
長女―送ってない
家内―赤道ギニアからのようだけど
長女―もう開けた?お父さんもお母さんもネットで何か買ったりしていないよね?
家内―買ってません
次女―送ってないけど、もうちょっと字読めるように撮れないの?
長女―税関で開封して中身を確認したかもしれません、みたいな話かな
裏に差出人の名前とか書いてない?
次女―Amazonとかアリエクで発注したものが赤道ギニアから発送されることがある模様
Amazonで何か買ってない?
長女―開けてなければ受け取り拒否ができるはず
家内―茶筅かも
次女―それだ
長女―これって物理的に赤道ギニアから来ているわけではなくて、登記上の住所が赤道ギニアになっているとかそういうことなのかな
次女―このフルホスティングの拠点を、中国EC企業がどんどんアフリカに作ってるとみた
中国とアフリカの貿易関係がすごい
ということで一件落着。お茶会『春の艶遊会』余波とでもいうべきドタバタ劇になりました。
忘れたころに届いた茶筅。ギャラリーでいつでも薄茶がいただけるようにとの思いがひと騒動の元凶に
アートギャラリー まなりや
大阪府枚方市。京阪本線 牧野駅から徒歩3分のアートギャラリー。