大阪を旅する
大阪を旅する
高所恐怖症と物忘れ
天気がいいので大阪へ。(枚方に住んでいると大阪の街は異世界・領域が違いますね)
大阪育ちの家内がまだ行ったことがないというので、バカの高あがりに挑戦することに。
大阪城、通天閣、あべのハルカス、これが三大高あがりの聖地でしょう。今日はとりあえず通天閣とあべのハルカスを目指すことに。
通天閣の展望台では、追加料金でより怖い金網造りの張り出しスペースを体験できました。ぼくは三分の一ぐらいのところまで這って行くのが精いっぱいです。眼下にちらと目を向けると、いま体験している恐怖と本当に死ぬときの恐怖とを比較したときの、質的相違点が区別出来ないことに気がつきました。違いが判らないから恐怖症なのでしょうけど・・・。はやく天王寺動物園の地面を歩きたいと願いつつ、どうしても好きになれないビリケンさんに別れを告げたのでした。
問題は物忘れが激しくなっていることです。
あべのハルカスの展望台には洒落たトイレがあります。観光客用のみやげ物売り場を抜けて、まっすぐガラス張りのフチまで歩き、急に左に曲がった所、そこが男子用のトイレになっているのでした。巨大なガラス窓を背にして用を足すことになります。誰かに後ろからみられているのではないかとの思いが一瞬頭をよぎったのですが、大阪でここが一番高い場所ですから覗く人は誰もいない理屈です。
恐ろしいのは、用を足し終わって振り返るとき、自分がいまどのような場所にいるのかをすっかり忘れてしまっていたことでした。
手を洗おうと勢いよく振り返った瞬間、眼下に横たわるビル群につんのめりかけて、思わずもう一度チビリそうになったのでした。
何十年振りかの通天閣。地下鉄の階段を上がってすぐ目に入るのがいい
今描いている絵に鷲が登場するので。絶滅させてはいけない。日本の空を悠然と舞ってほしい
眼下の街並みをじっと見降ろす人。なんだか背中に雰囲気があって、人生を感じさせた。ポジティブな気分で眺めているのだろうか。
アートギャラリー まなりや
大阪府枚方市。京阪本線 牧野駅から徒歩3分のアートギャラリー。